
意匠登録の流れとポイント
Flow and Point

意匠登録まるわかりガイド
ー 流れ・戦略・図面のコツまでやさしく解説
意匠登録の流れから、部分意匠・関連意匠を活用した戦略設計、図面作成時の注意点まで、実務に役立つポイントを具体例とともに解説します。
商品デザインを守るために、まずは必要なステップと選択肢を把握しましょう。
ご相談から意匠出願までの流れ
Step
01ヒアリング
商品の形状・特徴・デザイン上の工夫点などを詳しく伺い、意匠のポイントを明確にします。
Step
02簡易調査
他社の登録意匠やWeb上の類似デザインの有無を調査し、登録の可能性を検討します。
Step
03出願戦略のご提案
商品の特徴に応じて、全体意匠・部分意匠・関連意匠など、最適な出願戦略をご提案します。
Step
04図面の作成
商品や試作品などをお預かりし、出願用図面の構成(ラフ案)を作成・ご提案します。
Step
05お見積りのご提示
出願内容に基づき、正式なお見積りと出願内容の詳細をご提示します。
Step
06出願書類の作成
図面および願書を作成し、内容をご確認いただいた上で手続きの準備に進みます。
Step
07ご入金
銀行振込にて費用をお支払いいただきます。
Step
08出願手続き
特許庁へ出願を行い、手続完了後は審査状況に応じて進捗をご報告します。
出願から登録までの流れと費用
出願準備
2週間程度
出願費用
約10万円
印紙代16,000円含む
審査
6ヶ月〜1年
早期審査
約2ヶ月に短縮可能!
出願する意匠の商品を販売中または販売予定である
設立から10年未満の個人事業主または小規模法人
特許庁費用 : 不要
弁理士手数料 : 28,000円
※条件を満たしていても、商品や出願内容によっては早期審査が適用されない場合があります。他の要件で適用できる場合もあります。
拒絶理由通知が
届いた場合
拒絶対応費用
約3〜12万円
※内容や対応の範囲により変動します。
事前にお見積りをご提示します。
登録準備
登録費用
約5万円
印紙代25,500円含む
権利維持
最大25年間
権利維持費用
毎年約2.5万円
印紙代16,900円含む
意匠登録おまかせパックに含まれます。
※価格はすべて税別です。
出願前に準備すべき3つのポイント
01
競合商品・類似デザインの把握
競合商品や同カテゴリーに属する既存商品のデザインを把握しておくことが不可欠です。
これは、意匠の登録可否や権利範囲の判断に直結するためです。
たとえば、既に類似デザインの商品が市場に流通していた場合、意匠登録が認められないケースもあります。
ご依頼いただく際は、できるだけ多くの競合商品や参考資料をご提供ください。
より精度の高い調査・出願戦略の立案が可能となります。
02
守るべきデザイン要素の明確化
意匠出願では、「どの部分を保護するか」を明確にすることが重要です。 商品の全体形状を保護したいのか、あるいは特徴的な一部だけを保護したいのかによって、戦略が異なります。
全体意匠
商品全体の形状やデザインを対象とする保護
部分意匠
模倣されやすい部分・差別化ポイントを狙って保護
・ 他社商品と差別化できる特徴的な部分はどこか?
例 : 扇風機で一般的な丸型ではなく、個性的な六角形のフレームデザイン
・ 模倣されやすい部分はどこか?
例 : 香水ボトルの形状やキャップなど、視覚的に印象に残るデザイン
・ こだわりのある部分はどこか?
例 : ブランドシンボルとなるハンドバッグの留め具や装飾パーツなど
こうしたポイントを整理することで、製品の価値を的確に保護できる意匠出願につながります。
03
公開タイミングに注意
(新規性の確保)
意匠登録には「新規性」が求められます。
出願前に商品や試作品をWebサイト・SNS・展示会等で公開すると、新規性が失われ、意匠登録を受けられません。
意匠登録を逃すと、模倣や競争力低下、開発投資やブランディングが無駄など事業リスクに直結します。
商品を公開する前に、意匠出願の手続きを完了させることが重要です。
また、製造委託先などには秘密保持契約(NDA)を締結し、情報漏洩リスクにも備えましょう。
すでに公開してしまった場合でも、救済措置(新規性喪失の例外規定)があります。
商品公開から1年以内であれば、申請により意匠登録が認められる場合がありますので、速やかにご相談ください。
重要なデザイン情報を守りつつ、確実な意匠登録を進めましょう。
部分・関連意匠で戦略的な権利を確保
部分意匠
「商品のこの部分だけを真似されたくない」
そんなときに効果的なのが部分意匠です。
部分意匠は、商品の一部分に着目して権利を取得できる制度です。
商品全体では既存デザインと似ている場合でも、特徴的な部分だけを保護することで、他社の模倣を的確に排除できます。
全体意匠よりも権利範囲が広く解釈され、他社商品の排除に効果的です。
たとえば、以下のようなケースに適しています。
商品の特徴的な部分の模倣を排除したい
商品全体は既存のデザインに似ているが、一部分に新規な特徴がある
模倣されやすい部分を重点的に守りたい
ピンポイントの保護により、実効性の高い意匠権を保有できます。
本体デザインが異なっていても、持ち手が類似していれば権利侵害として排除できる
自社商品
持ち手に独自性

持ち手のみを
「部分意匠」を出願
他社商品
持ち手が類似


本体の形状は異なる
関連意匠
「似たデザインの商品のラインナップ展開したい」
そんなときに効果的なのが関連意匠です。
関連意匠は、商品形状のバリエーションデザインを保護できる制度です。新たな商品展開や類似デザインの開発にとって、権利の幅を広げる強力な手段となります。
たとえば、以下のようなケースに適しています。
商品のラインナップとして、複数のデザインを展開する予定がある
今後の競合に備え、将来の意匠も先回りして保護したい
意匠権を広く・強く確保して、模倣リスクを減らしたい
元の意匠出願から10年以内であれば、追加での出願が可能です。
統一したデザインコンセプトのバリエーションをまとめて保護
コップの形状のバリエーション
持ち手の形状が共通

本意匠

関連意匠A

関連意匠B
意匠出願は“図面が命”
失敗しないための注意点と対策
意匠出願では、上下左右前後の6面図と斜視図など、正確かつ整合性のある図面・写真が必要です。
しかし、図面には一般的な設計図とは異なる特許庁が定める厳密なルールがあり、正しい図面を作成しないと、他社排除に有効な意匠権が取得できず、結果的に“無意味な意匠登録”になってしまいます。
出願図面の品質が、権利の価値を左右します。
よくある失敗例
図面間の不一致
ー 各面図でサイズや形状に整合性がなく、審査で拒絶される
不鮮明・曖昧な描写
ー 形状の特徴が正確に示されておらず、権利範囲が不明確になる
不要な表示
ー 寸法線や注記が含まれ、形状そのものと誤認されるおそれ
これらは審査の遅延や権利の無効化リスクに直結するため、自力での出願には注意が必要です。
意匠登録を失敗しないために
弁理士に依頼する4つの理由
01
図面作成の精度と信頼性
特許庁の形式基準に準拠した高品質な図面で権利範囲を最大化。細部まで正確に表現し、模倣品への法的排除力が高い権利を確保します。
02
戦略的な意匠権取得
商品の強みを分析し、どの形状をどのように守るべきかを明確にした出願設計。 「部分意匠」や「関連意匠」も活用し、ビジネスを支える知財戦略を構築します。
03
拒絶対応もお任せ
拒絶理由通知への対応には、審査実務に基づく専門知識が不可欠。弁理士が過去の事例を踏まえた的確な意見書や補正書を作成し、登録可能性を大きく引き上げます。さらに、手間と時間のかかる書類作成からも解放され、事業に集中できます。
04
他の知的財産との連携
商標や特許との併用により、1つの商品を多面的に保護する戦略を立案します。競合に模倣されにくい盤石な事業基盤の構築を支援します。
お問い合わせ
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